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TANOTECH株式会社、筑波大学、ライオン株式会社が「リアルサイバースポーツ環境を作るコミュニケーションロボット」プロジェクトで実証を開始

TANOTECH株式会社、筑波大学、ライオン株式会社が「リアルサイバースポーツ環境を作るコミュニケーションロボット」プロジェクトで実証を開始

他拠点の介護施設等がつながり、リアルサイバースポーツ環境を実現へ。

TANOTECH株式会社、筑波大学、およびライオン株式会社は、令和5年度に採択されたAMED(日本医療研究開発機構)のロボット介護機器開発等推進事業「リアルサイバースポーツ環境を作るコミュニケーションロボット」において、開発中のシステムを用いて社会福祉法人永寿福祉会を実証フィールドとして3月から実証を開始しました。

【本事業の背景・目的】
現在のコミュニケーションロボットは、個人向けのものが多く、利用者に対して対話をサポートするケースが多いです。しかし、高齢者などが人間らしく生き甲斐を持って過ごすためには、施設内外の分断された構造を繋ぐテクノロジー機器が必要です。
そこで、リアルな繋がりとサイバーな繋がりをシームレスに提供し、蓄積された情報に基づいて適切な情報伝達を支援する機器を開発しています。このコミュニケーション機器は、高齢者の活動を促進し、ADL(日常生活動作)を維持・向上させる効果が期待されており、日本の介護ロボット機器の次世代への礎となることを目指しています。

【具体的な取り組み】
具体的には、コントローラーやウェアラブルデバイスを使用せず、非接触型センサーに反応して身体の動きや音声で操作できる「TANO」をベースに開発しています。このシステムは、介護施設でのレクリエーション、機能訓練、リハビリテーションを通じて、高齢者のコミュニティづくりと運動習慣化をサポートします。
さらに、ADL機能向上やフレイル予防の効果を研究し、個人別の運動能力データをLIFE(ライフログ)に紐づけるシステムを構築しています。これにより、将来的な科学的介護を実現することを目指しています。
本事業は、筑波大学とライオン株式会社による施設・在宅でのADL維持向上及び習慣作りへの監修・協力を受けて実施されています。

【実証内容】

研究開発項目目的
①コミュニティを形成することによる運動習慣づくりの効果に関する研究コミュニケーションの活性による運動習慣づくりの効果検証及び運動習慣化されたことにより行動変容がどのように変化が起きたかの効果検証。
②集まるコミュニティによる運動の選出効果研究被介護者に合わせたコンテンツ選出や難易度調整により、更なる運動量の増加を目指す。運動量の増加に伴うADL・認知機能の効果検証。
③チュートリアル・司会システム開発によるUXに配慮したロボットの開発被介護者がスムーズに参加できること、スタッフの効率化が図れること。

実証フィールド:社会福祉法人 永寿福祉会 永寿特別養護老人ホーム
施設長   鹿島基晴 より

「実際にお客さまが実証実験で取り組んでいる所を目にするまでは、正直不安な気持ちがありましたが、お客さまが一生懸命に、楽しく取り組む姿を拝見し、TANOとTANO坊が「人がいなくても」お客さまの意欲向上やADLの維持や向上に関わるリハビリ等につながっていく可能性を秘めており、その可能性を示唆していると感じました。
人財が限られ、不足が叫ばれている介護の現場でこそ必要と捉え、実証実験を通して寄与出来るように取り組みます。」

本事業では、次世代に向けたオープンイノベーションとして、連携・相談・取材・見学が出来る場を用意できるように取り組んでおります。
ご興味のある施設関係者・企業の方からのお問い合わせは弊社までお願いいたします。

プレスリリースはこちら。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000108.000043268.html